ウォッチメンについて。
エイドリアンの陰謀の目的はソ連とアメリカの戦争をやめさせるためだったんですか?
その結果、大勢の罪もない人々が死んでも止むを得ないと?
彼らは社会情勢のことなど知ったことではなかった、ただ日々を平穏に
過ごしたいだけだったのに。
ならば、あなたはヒロシマの原爆も賛成なわけですね。
あれは、あの大戦を終わらせるためには止むを得なかったと。
それはあまりにもエゴイスティックじゃないですかね。
だから、「「ウォッチメン」=見張り役を見張る(ウォッチ)のは誰だ?」
というテーマに繋がっていくわけです。
「正義の味方」が「世界の恒久平和」を人間の命と引き換えに守るのは
許されるのか、許されるわけねーだろ、というのが、原作者アラン・ムーアの
皮肉めかした主張だし、じゃあ、スーパーヒーローの存在意義ってなんだ?
というのが、「ウォッチメン」全編を貫く思想です。
けどDr、マンハッタンは地球を離れないといけなくなりましたね
二百万人も殺して、コメディアンも殺したけど、核戦争は止められたって事で良いのかなぁ。最後のロールシャッハの手記が見られてしまったら意味無いけど。
そのとおり、Drマンハッタンを人類共通の敵に仕立て上げることによって、世界大戦を抑止したわけですね。
Drマンハッタンはその志に(一応は)賛同して、隠遁生活に入る。
ロールシャッハは賛同出来なくて、お前達のやったことをばらすと言ったため、殺されてしまう。
ナイトオウルとシルクスペクターは傍観する。
この三者三様を見て、誰に賛同しますか?おそらく誰にも賛同できない。
結局良いことをした人は誰もいないというのが、結論でしょう。
作者は、大儀の前の少数の犠牲は止むを得ないとする、アメリカの国際扮装抑止のあり方を皮肉っているわけだけれど、もちろん奇麗事ばかりでは何も解決できないのも現実の世界情勢であり、ガンジー見たいな悠長なことは言ってられないというのが本音でしょう。
研究者によってはヒロシマの原爆投下(世に言うマンハッタン計画)が行われたおかげで、戦争の終結に結びつき、結果犠牲者は少なくすんだ、とする人もいますが、実際に投下された犠牲者、や日本国民から見れば冗談じゃない!てなモンですよね。
しかし、利害のない第三者国から見れば、これは評価されるべきことという人もいるかもしれない。
たとえば、日本が韓国を併合(侵略)したことによって韓国の近代化は50年は進んだという見方をする研究者も日韓両国に存在するけれど、韓国の国民感情からすればそれは逆撫ででしかないように、何が正しくわるいことかわわからんですね。
一ついえるのは、冷戦で核の脅威は秒読み態勢であったけれど、戦争は未だなく人も死んでいない。
オジマンディアスは(大量犠牲を防ぐ為とはいえ)結果的に先走って100万の市民を殺した。
これだけを見れば、明らかにオジマンディアスは分が悪いと思いますね
もっと詳しく言うなら核戦争の阻止がもっともな目的ですねー。
0 件のコメント:
コメントを投稿